【ワールドカップ】決勝トーナメント進出の日本。思い起こされる「ドーハの悲劇」を糧に勝負にでた西野監督。

どうも、ケイです。

益々の盛り上がりを見せている「ワールドカップ」。日本代表は2010年南アフリカ大会以来の決勝トーナメント進出。

しかし、今回の日本代表は世界中から批判を浴びてしまいました。

皆さんもご存知の通り、「負け」を選択して他力本願の消極的な試合を披露してしまったからです。後半14分。ポーランドが先制。日本は圧倒的有利な状況から一転、一気にピンチになりました。

しかし、後半29分・・・。

コロンビア-セネガル戦でコロンビアが先制したと一報が入ります。残り15分。西野監督は「このまま試合を終わらす」といった作戦にでます。ピッチにいる選手や控え選手達も混乱しますが、最後の交代枠に長谷部選手を選択。負けている状況で出す選手ではありません。日本は香川選手や本田選手が控えている中での守備的な選手の投入。

この長谷部選手の投入でピッチにいる選手や控え選手も監督の意図を読み取りボールを回して「負けたまま」で試合を終える作戦で意思が統一しました。

この作戦に世界中が猛反発。

「決勝トーナメントではベルギーにボコボコにされてしまえ。」

「醜く16強。」

「茶番。」

世界中から批判の嵐。

しかし日本代表は過去に経験した苦い思い出が根底にあることを忘れてはいけない。今のワールドカップ常連になった日本代表はこの出来事があったからこそと言っても過言ではない。

それは・・・

 

「ドーハの悲劇」

 

今一度、ドーハの悲劇を振り返ってみようと思います。

 

サッカー先進国の日本がワールドカップ初出場に王手をかけた最終戦

1993年。

この年、日本ではJリーグが開幕。当時小学生だった僕も鮮明に覚えています。マイナー競技だったサッカーが大人気となり、もうサッカー、サッカー、サッカー。

すべてがJリーグ一色に染まった年でした。

運命の日。1993年10月28日。

カタールの首都、ドーハのアルアリ・スタジアムで1994年アメリカワールドカップ・アジア地区最終予選「日本-イラク」戦が行われました。

当時の予選方式は1次予選A〜Fの1位通過6カ国が総当りのリーグ戦を行い、上位2チームがワールドカップ出場できるという狭き門。

最終戦までの順位はこのようになっていました。

引用:wikipedia

 

最終戦は3会場同時スタートで行われます。

日本-イラク

韓国-北朝鮮

サウジアラビア-イラン

当時の勝点は勝利で2、引分けで1、敗戦で0。最終戦では北朝鮮以外の5チームがワールドカップ出場権のチャンスがありました。

その中でも日本は1番有利。勝てば問答無用の出場権獲得。引分けでも韓国が2点差以上で勝たなければ出場権獲得という状況でした。

さらに湾岸戦争のさなかで敵国であるアメリカで開催されるワールドカップにイラクなんぞ行かせない!という噂もあり予選を通してイラクに不利な判定が度々おこっていました。

 

冷静さを失った日本

前半5分、三浦知良の先制ゴールで日本1点リード。そのまま後半へ。

しかし、ここで事件が起こります。

もう目の前に「ワールドカップ出場」というものに手が届きかかっている日本。ハーフタイム中のロッカールームは異様な雰囲気。各選手が興奮状態になりもはや制御不能。監督やコーチの話には目もくれず各自が修正点などをそれぞれで話し合うというカオスな状況。

何度も監督は「黙れ!」と叫んでも興奮状態の選手の耳には届かない。

チームとしての後半の戦い方を統一できないまま後半が始まったのです。

日本は運動量が落ちボール支配率を高めていくイラク。後半55分にイラクに同点に追いつかれます。

しかし、69分にラモス瑠偉からのスルーパスを中山雅史がゴールに流し込み2-1で勝ち越し。*後にこのゴールはオフサイドだったと当時日本代表だった都並氏は語っています。

あと20分。

あと20分このままいけば、日本は念願のワールドカップ出場が決まる。

この20分は日本にとって未知の世界だったのです。

 

終盤の戦い方を知らない選手達

監督と選手の意思の疎通がなっていなくリードしている展開での終盤の戦い方を日本は分かっていなかった。

とりあえずサッカーをする。ゴール前まで運んでとりあえずパスとかしてみる。

ここにきて、ハーフタイムで後半の戦い方を意思統一できなかったことが現れてきました。

誰もいないゴール前にセンタリングをあげる武田修。そのルーズボールをまたしてもゴール前にフワリとセンタリングをあげるラモス瑠偉。時計は89分50秒。当時はロスタイムは公開されないのですが、イラク不利の判定を考えるとロスタイムもそんなに長い時間は取らないはず。

ラモス瑠偉のパスをカットしたイラクはカウンター。コーナーキックまでこぎつけます。

この時点でロスタイムに突入。

素早くショートコーナーを選択したイラクはセンタリングをあげる。

選手達は疲れきっており、ボールを目で追うだけ。

イラクのオムラム・サルマンが頭で合わせるとボールはGK松永の頭の上を放物線を描きながら超えていく・・・

ボールがゴールネットを揺らした瞬間、日本代表の選手達は倒れ込み、ボールを蹴り上げて悔しがる選手もいた。まだ試合は終わっていませんでしたが、もはや選手は諦めており、日本ボールで再開されたキックオフも適当に蹴り上げてタッチラインを割りホイッスル。

日本は時計の針が90分を指した時点では勝っていた。

こちらの動画を見て欲しい。

 

現代のサッカーファンが見れば誰しもが突っ込みたくなるだろう。

 

なぜ時間稼ぎをしない?

 

当時の日本代表は全員がJリーグ所属の選手。パス回しで時間を稼ぐなんてことは知らない。

日本人は素直なところがある。南米の選手と違ってずる賢くない。

「パス回しで時間を稼いで試合を終わらす」

おそらく、普通に日本人として生まれ日本で暮らした日本人はこんなこと思い付きません。

だって日本人だから。

ヨーロッパや南米は昔から時間稼ぎなんて当然の如くやっている。わざと倒れる。痛いフリをする。選手交代時はゆっくり歩いく。

これが世界のサッカーなのです。

現日本代表監督、当時西野朗監督はU-23の監督としてこの試合を目の当たりにしていました。

最終的に韓国とサウジアラビアがアメリカワールドカップへのキップを手にしました。

 

マイアミの奇跡

この年のU-23日本代表といえば、思い起こされるのが「マイアミの奇跡」

1996年、西野監督率いる日本代表はアトランタ五輪でブラジルを破ったことが世界中の話題となりました。後にも先にもブラジルに勝ったのはこの1試合だけ。

マイアミの奇跡が有名なアトランタ五輪ですが、実は予選でこんな出来事が・・・

アトランタ五輪予選準決勝サウジアラビア戦。勝てば28年ぶりの五輪出場が決まる大事な一戦。前半4分に日本が先制。

そのまま前半戦を終えます。なんかこの展開どこかで・・・

そう。ドーハの悲劇と同じ展開。

今度は同じ轍を踏まない。ハーフタイム中に選手達をなだめ、後半も時間を有効に使いこの年、アジア最強と言われたサウジアラビアに勝利し28年ぶりの五輪キップを手にしました。

西野監督はオリンピック中には作戦に異論を唱えた中田英寿を叱責し、次戦スタメンから外しました。

 

ギャンブルに出た勝負師「西野朗監督」

ロシアワールドカップ・日本-ポーランド戦。後半残り15分で西野監督がとった「逃げ」ともとれる作戦。

世界中から非難轟々。

これは消極的な逃げの作戦だったのか?

否。

西野監督は責任をすべて背負いギャンブルに出た。

 

28年ぶりに五輪出場を決めたサウジアラビア戦。五輪ではブラジルを破ったマイアミの奇跡。歴代最多のJ1勝利数。そして今回のワールドカップでは世界を震撼させたジャイアントキリング「コロンビア撃破」。

ポーランド戦。まだ決勝トーナメント進出は決定していないのにも関わらず、スタメンを6人も入れ替えた。W杯直前まではスタメン格だった選手達だ。

「勝っているチームはいじるな」

サッカーに限らずスポーツおいて定説みたいなもの。百戦錬磨の西野監督がそんなこと分かっていないはずがない。

それでもスタメンを入れ替えたのは西野監督の視線の先は決勝トーナメントに進出することでは無く、ベスト8という高みを目指していたからではないか?

連日、気温30度を超える中での試合。ポーランド戦で全力を尽くして戦った場合、日本代表には余力は残っているのか?日本が「世界」で互角に戦うためには思い切った作戦も必要。ましてや2ヶ月前に代表監督になったばかり。

思い出してほしい。

W杯まで残り1試合だけとなったパラグアイ戦で前回のスイス戦からスタメン10人を入れ替えて臨んだ。

ここで高パフォーマンスを残した選手、「香川」「乾」「柴崎」「昌子」がコロンビア戦でもスタメンに。彼らはコロンビア戦、セネガル戦で活躍した。そして本田をスーパーサブとしての起用。これもズバリ、ハマった。

コロンビア戦では選手間では引分けでもいいという空気が流れていた中で西野監督は「勝ち」にこだわった。香川から本田、負傷した柴崎から山口、残り10分には大迫から岡崎の選手交代。

柴崎の交代は仕方ないが、本田と岡崎投入はあくまでも「勝ち」にこだわる西野監督から選手への意志表示に他ならない。

セネガル戦でも本田、岡崎と攻撃的な選手を投入し、同点ゴールを挙げてからも宇佐美を投入。あくまでも「勝ち」にこだわる。

結果としてこの「攻め」の姿勢がポーランド戦で効いてきた。

もしコロンビア戦で引分けていたら、もしセネガル戦で負けていたら・・・

 

ポーランド戦、今まで「攻め」の姿勢を貫いてきた西野監督は長谷部を投入。控え選手、ピッチ上の選手全員に長谷部投入の意図は分かったはず。日本代表の試合を見ていたほとんどの視聴者も理解できた。

このまま試合を終わらす。

ポーランド戦でもし決勝トーナメント進出できなければ非難を浴びるのは分かりきっていたスタメン。残り15分で長谷部を投入し、もしセネガルが1点でも入れればさらに非難を浴びる。

「戦犯」というレッテルを1人で抱え込もうとした西野監督。

結果的に西野監督の作戦はすべてが上手くいった。大迫、香川、乾、昌子、本田と今大会のキーマンを休ませることができた。さらにドーハの悲劇で味わった試合終盤での戦い方。1点先制され慌てる選手やスタッフを一つにまとめる長谷部投入の意図。

客観的に見ればただの「逃げ」にしか見えない作戦だが、自分が西野監督の立場ならスタメン起用や試合終盤でのあの作戦はできたのだろうか?過去の歴代代表監督でもできただろうか?

すべては西野監督だったからできたこと。そして、たった2ヶ月しかない期間で西野監督の想い描く作戦を選手達がすぐに理解できる環境を整えたこと。

今は非難を浴びる西野監督と日本代表ですが、ベルギー戦の結果次第ではこの作戦が「非難」から「称賛」に変わるだろう。

西野監督と日本代表の戦いはまだ終わっていません。

3戦全敗。W杯前は日本国民ですら今年は諦めムードが漂っていた。でも今はどうか?口ではタレント揃いのベルギー相手に勝てるわけないと思うかもしれないですが、期待感はW杯前より確実にある。

もしかしてベルギーにも勝てるんじゃ・・・

ドーハの悲劇を経験してから、28年ぶりの五輪出場。マイアミの奇跡。そしてW杯ベスト8を狙える。

西野監督はまた日本サッカー界に歴史を残す偉業を成し遂げるかもしれません。

いや。西野監督ならやってのける。

運命のベルギー戦は7/3火曜日、午前3時にキックオフ。




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